導入事例

今後の規模拡大を考慮したWi-Fi選び。電波のプロによる電波カウンセリングとは――フラー導入事例【導入編】

国内No.1認知度(Fastask調べ)のアプリ分析プラットフォーム「App Ape(アップ・エイプ)」など、スマートフォンアプリ事業を主軸に展開するIT系スタートアップ企業「フラー株式会社」。2011年創業の若い会社ですが、近年はKDDIと子供向けスマートフォン利用管理アプリ「スマホスピタル for Family」を共同開発するなど、発展し続けています。
同社がWi-Fi(無線LAN)設備をリプレースするとのことで、その導入プロセスを取材しました。


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前回の「検討編」では、フラーがWi-Fi設備を変更するにいたった経緯、クラウドとオンプレミスから選んだ結果バッファローのWi-Fiアクセスポイント(以下AP)でオンプレミスの整備を決定したところまでお伝えしました。中編となる「導入編」では、数あるバッファローのAPから「WAPM-2133TR」を選定した理由、さらにその後の流れについて、具体的に教えていただきました。

お話をうかがったフラーの末田氏(末田氏については「検討編」を参照)

「384台同時接続可能」を明示していたWAPM-2133TRに魅力を感じた

――前回の「検討編」では、バッファローに決定したところまでうかがいました。その後、どのようにAP機器を決めましたか?

末田:バッファローのAP機器の中で「11ac対応」に絞って探しました。最新規格の「11ac」は従来の「11n」と比べても、そもそも通信帯域が広く、複数台の通信に強いほか、最新のスマートデバイスでも対応が進んでいます。また、ビームフォーミング(※電波を絞って強度をあげる技術)などの最新技術を備えているので、Wi-Fi環境を改善するこのタイミングで古いAPを選ぶ必要はないと考え、11ac対応のAPに絞りました。

加えて、弊社は社員約50名に対してデバイスが200台近くある会社なので、1台のAPで多くのデバイスをカバーできるスペックにもこだわりました。今後さらに社員数とデバイス数が増える可能性も考慮して、現状では人数に対して多少オーバースペックぐらいのAPを選ぼうと考えていました。

――その結果、選んだのがバッファローのWAPM-2133TRだったというわけですね。

末田:WAPM-2133TRは、サイトの説明を見ると「384台のタブレットが同時接続可能」と明記されています。私が調べたところでは、このスペックと価格帯で他社を含めてAP1台でカバーできるのは100台程度が上限で、「384台いける」とはっきり書いてあるメーカーやAP機器はほかにはありませんでした。そこに強い自信を感じましたね。

このAPを2台入れることにしたので、現状ではオーバースペックな状況です。ただ、弊社はネットワークをハードに利用する機会が多いため、Wi-Fiについて全く心配しないでいいというのは大きなメリットですし、今後社員が一気に増えても大丈夫というのは安心の材料になります。

今回設置された、円形の「WAPM-2133TR」2台。左の黒い機器は、PoE対応Gigaスマートスイッチ(8ポート)「BS-GS2008P

“電波のプロ”がAP設置前に社内の電波強度をチェックする「Wi-Fiカウンセリング」

――WAPM-2133TRに決定後、バッファローとどのようなやり取りを行いましたか?

末田:最初に「問い合わせフォーム」から連絡をした後は、基本的に全て担当の方とメールのやり取りで完結できました。こちらの要望や見積もりに関する質問などをメールで送ると、その日にうちに必ず返ってきて、この対応の早さも他社にはない魅力だと感じました。
見積もり相談の段階では「図面と共にオフィスの間取り・広さ」や「接続するデバイスの総台数」、「要望」などを伝えました。それをもとに機器を決定すると書類が送られてくるので、必要事項を記入して返送すれば依頼は完了になります。

その後は、AP機器の施工の前に「Wi-Fiカウンセリング」を実施してもらいました。

――「Wi-Fiカウンセリング」とは何ですか?

末田:Wi-Fiカウンセリングは、バッファロー・IT・ソリューションズの方が弊社まで来てくださり、社内各所の電波強度をチェックして、どこにAPを置けば最適化されるかを検討して決定するというものです。結果、弊社オフィスは長方形の形なので、中央で2つにエリアを分割して、それぞれにAPを1台ずつ置くことになりました。

事前に実施されたWi-Fiカウンセリングの様子。バッファロー・IT・ソリューションズがオフィスを訪問し、末田氏と社内の電波状況をチェック

事前に実施されたWi-Fiカウンセリングの様子。電波状況を見極めて、APを設置する場所を決定

「電波のプロが来て、カウンセリングをしてくれる」というところもバッファローブランドのサービスの強みだと思います。私はネットワークの知識はありますが、電波の知識は多くありません。電波は目に見えないので、どこで干渉しているのかわからなかったりして、非常に難しいんですよ。

たとえば、Wi-Fiの電波は電子レンジやワイヤレスマイクと同じ帯域を使っているので、電子レンジ使用中に電波が干渉してネットワーク環境が不安定になっているケースも実際にあるものです。複雑な電波関係について、事前にカウンセリングという形でプロにチェックしてもらえるのは安心ですね。

ワンストップで施工まで。その工事の模様をレポート

――「Wi-Fiカウンセリング」を行った後はどのような流れになりますか?

末田:Wi-Fi機器設置の施工日についてメールでやり取りをして決定しました。

――<ここで施工するバッファロー・IT・ソリューションズの担当者が到着>――

今日はAPの「WAPM-2133TR」が2台と、PoE対応Gigaスマートスイッチ(8ポート)「BS-GS2008P」の設置と接続をしていただきます。AP2台をカウンセリングに基づいた場所に設置し、LANケーブルをAP2台からスイッチに、スイッチからモデムに床下配線し、最後に通信テストをしていただく予定です。

――<この後、3時間程度の時間で工事が行われました。その模様を、写真でお伝えします>――

LANケーブルを引く前に現状の配線がどのようになっているか確認

床のパネルを取り外し、LANケーブルを配線していく

LANケーブルの先に接続端子を装着

LANケーブルの配線が正常か、チェッカーで確認

各AP・スイッチをカウンセリングで決めた場所に設置し、LANケーブルを繋ぐ

LANケーブルの配線を終えたら、最後はパソコンでネットワークの設定

施工業者:通信テストまで無事に終了しました。

末田:ありがとうございます。早速見てみたところ、ネットワークの設定が問題なく引き継がれていることを確認できたので、他の社員にも安心して使ってもらうことができます。これから、運用していくのが楽しみです。
今回の「導入編」では、AP機器の施工が実施され、通信テストまで無事に完了したところまでお伝えしました。社内のWi-Fi環境が変わり、今後の社内ネットワークの運用について、フラーはどう考えているのか? 次回の「運用編」で掘り下げます。

(取材・文:廣田喜昭)


導入企業

フラー株式会社
2011年に設立されたフラーは、20代の若者4人が立ち上げたIT系スタートアップ企業。創業時の10倍以上の社員が在籍する今も、その平均年齢は28歳と若い。現在、スマートフォンアプリ分析支援事業として「App Ape(アップ・エイプ)」を、スマートフォンアプリ開発支援事業として「Joren(ジョーレン)」を展開している。
高専(工業高等専門学校)の卒業生が社員の半分以上を占めるWebエンジニアリング企業で、創業当時から“ものづくり”の精神を持って、成長を続けている。
本社所在地:千葉県柏市


 

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