導入事例

施工後、期待していた「安定性」と「スピード」を実感――フラー導入事例【運用編】

国内No.1認知度(Fastask調べ)のアプリ分析プラットフォーム「App Ape」など、スマートフォンアプリ事業を主軸に展開するIT系スタートアップ企業「フラー株式会社」。創業2011年の若い会社ですが、近年はKDDIと子供向けスマートフォン利用管理アプリ「スマホスピタル for Family」を共同開発するなど、発展し続けています。
同社がWi-Fi(無線LAN)設備をリプレースするとのことで、その導入プロセスを取材しました。


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前回の「導入編」では、Wi-Fi(無線LAN)機器としてバッファローのアクセスポイント(以下AP)「WAPM-2133TR」を選定した経緯や、施工までのWi-Fiカウンセリングや手続きについてフラーの末田氏にうかがい、実際に施工の取材をしました。今回は後編となる「運用編」。導入から数日が経過したタイミングで、変更後の状況や今後の運用について聞きました。

フラーの末田氏(末田氏については「検討編」を参照)

「細かい設定」にこだわったネットワーク環境

――WAPM-2133TRの運用に関して、「事前に期待したこと」を教えてください。

末田:サービスを選定する際に「重視した点」でも話した通り、自社で細かい設定をして運用することを期待して選びました。

まずは業務用と開発用でネットワークを分ける予定です。機器開発などのトライアルを開発用のネットワークで行っても、通常利用する業務用のネットワークに支障をきたさないようにすることで、より開発に力を入れられる環境にします。

また、業務用は、社員用のネットワークと利用制限をかけたゲスト用のネットワークに分けます。ゲスト用ネットワークのほうは利用者が不正なデータを飛ばすなどの妨害行為ができないように無線端末同士の通信を不可に設定します。

それと、WAPM-2133TRにはDFS障害回避機能があると聞いたので、DFSが必要なチャンネル(W53/W56)の利用にも期待しています。DFSが必要なチャンネルの通信に対応した機器は従来からありましたが、以前のAPは干渉しないチャンネルを探す際に無線LANが60秒間止まってしまうデメリットがありました。でも、今回のWAPM-2133TRはレーダー監視専用アンテナが搭載されていて、干渉しないチャンネルを常に把握することで、止まることなくシームレスにチャンネル切り替えができるようになっています。こういう進化したポイントも楽しみです。

「スピード」と「安定性」の両方が実現

――施工後、ネットワーク環境はいかがですか?

末田:期待していた「スピード」と「安定性」どちらも十分達成できました。使い勝手も全く違和感がありません。

また、設定もスムーズにできて助かっています。設定画面の構造が家庭用のWi-Fiルーターと近く、また使われている基本的な用語も家庭用と同じで理解しやすく、時間をかけずに設定を終えることができました。これは実際に設定・運用してみて気づいたことですね。

さらに、導入前はあまり意識していなかったWAPM-2133TRのトライバンド対応が心強く感じました。通常、性能表記は「1台でPC〇台つながる」といった表記が多いのですが、WAPM-2133TRは「2.4GHz、5GHz High、5GHz Low、それぞれ128台で合計384台」と、非常に具体的な表記になっています。2.4GHzの端末が多いなどの偏った状況でも心配なく利用できる点は大きなメリットですね。

今回あわせて導入したPoE対応Gigaスマートスイッチ「BS-GS2008P」はL2・L3スイッチとしても機能するため、今後はSSIDごとにVLANを設定してセグメントを分割するなど、拡張性を見据えた運用をしていきたいと考えています。

設置されたPoEスイッチ「BS-GS2008P」

事前にネットワーク環境全体をチェックすることがオススメ

――最後に、Wi-Fi環境の変更を検討している、またはバッファローに変更しようと考えている企業・担当者の方に向けて、アドバイスやメッセージをお願いします。

末田:バッファロー・IT・ソリューションズでWi-Fiカウンセリングをしてもらう、または他の方法で変更前にネットワーク状況の確認をする際は、「電波状況だけでなく、ルーターなどネットワーク全体の接続状況も合わせてチェックしてもらう」といいかもしれません。

というのは、弊社の場合、WAPM-2133TRに切り替えた途端、ルーターがNAT(NAPT)を捌ききれなくなる事案が発生したんです。Wi-Fi設備入れ替え前はAPとして使っていた「AirMac Extreme」がルーターの機能も兼ねていて気付かず二重NAT構成となっていた結果、ルーターの役割を果たすはずのNTTのCTUの問題にこれまで気が付かなかったのです。

弊社はそこに気づいてすぐにルーター交換処置を施したので、今は全く問題なく作動しています。このように知らず知らずのうちに二重NAT構成でWi-Fiを運用している企業も少なくないと思いますので、これからバッファローのWi-Fiカウンセリングを受ける場合は、ルーターの接続状況などネットワーク全体の構成もあわせて相談すると良いと思います。

バッファローのWAPM-2133TRのおかげでスピードと安定性のあるWi-Fi環境を構築できたので、フラーは今後もますます「ものづくり」に力を入れていく考えです。

――今回は施工を拝見させていただき、また、Wi-Fi設備入れ替えに関わるいろいろなお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

WAPM-2133TRは天井や壁掛けするケースが多いが、フラーはいつでもオフィス構成を変更できるフレキシビリティー優先のため平置きを選択。パフォーマンスは特に影響ない

(取材・文:廣田喜昭)


導入企業

フラー株式会社
2011年に設立されたフラーは、20代の若者4人が立ち上げたIT系スタートアップ企業。創業時の10倍以上の社員が在籍する今も、その平均年齢は28歳と若い。現在、スマートフォンアプリ分析支援事業として「App Ape(アップ・エイプ)」を、スマートフォンアプリ開発支援事業として「Joren(ジョーレン)」を展開している。
高専(工業高等専門学校)の卒業生が社員の半分以上を占めるWebエンジニアリング企業で、創業当時から“ものづくり”の精神を持って、成長を続けている。
本社所在地:千葉県柏市


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<参考>
バッファロー WAPM-2133TR製品ページ

 

バッファロー・IT・ソリューションズ Wi-Fiカウンセリング

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