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USBメモリーとは?【シリーズ「データをなくさない!――知っておきたい記録メディアのメリット・デメリット」】

USBメモリーとは「フラッシュメモリー」を使用した記録メディア

現在ほぼ全てのパソコンについているUSB端子。そこに挿すだけで使えるUSBメモリーは、データを気軽にコピーできてデータ移動にも使いやすく、コンパクトなので持ち運びにも便利です。最近ではパソコンで扱うデータが大きくなってきたこともあって、データの受け渡しや保存に多く使われています。

USBメモリーとは「フラッシュメモリー」と呼ばれる、半導体とUSBコネクターを小さな基板でつないだ製品です。USBにはUSBマスストレージクラスという補助記憶装置を接続するための仕様があり、この仕様に対応した機器とOSであれば、特別なドライバーをインストールしなくてもUSB端子に接続するだけで利用できるようになります。

USBには2.0、3.0といった規格がありますが、この違いは転送速度にあります。理論的にはUSB3.0は2.0の10倍程度の速度で高速です。最近はUSBメモリーも大容量のものが増えてきたため、3.0規格が使われることも多くなってきました。

使いやすく持ち運びしやすい。容量も増え、製品デザインも豊富――USBメモリーの利点

USBメモリーの利点は、外付けハードディスクなどほかの記録メディアに比べるとポケットに入るほどコンパクトでありながら、GB(ギガバイト)単位の容量があるという点が挙げられます。2000年代は32MB、64MBといった容量でしたが、現在はGB単位が基本になりました。また、製品が安価になり8GB程度なら店頭では1000円以下で購入できるものもあります。さらに、最大では2TBとハードディスク並みの容量のものもありますが、これは十数万円とかなり高価になっています。

もう一つの利点としては、USBコネクターとフラッシュメモリー、メモリー部分をつなぐ基板だけで構成されているため、様々なデザインが可能で、製品も豊富です。例えば、USBコネクター部分以外は小さな出っ張りがあるだけのもの(バッファロー RUF3-PSシリーズ)などは、パソコンに挿しっぱなしにしても大きくはみ出さないため、接続したまま持ち歩いて外部記憶装置のように使うことも可能です。

ただし転送速度はUSB3.0規格のものであってもモデルによってスピードは大きく変わるので、4Kなど高解像度の映像ファイルやハイレゾの音声ファイルをUSBメモリー上から再生するのは多くのUSBメモリーは決して得意というわけではありません。USBメモリー上には、リアルタイムに再生をしない書類データや、画像ファイルを保存するのに適しています。

便利で重宝するがデータ消失の危険性も――USBメモリーの欠点

USBメモリーに採用されているフラッシュメモリーには書き換え回数に制限があります。記録方式によって異なりますが、500回から10万回まで様々です。デフラグやリアルタイムの映像編集など、また激しい読み書きを伴う操作は劣化を引き起こしやすくなります。
さらにフラッシュメモリーはデータ保持期間にも制限があります。長期間放置したままにしておくと、データが揮発して消えてしまうことも。また、書き込まなくてもメモリーが劣化して使えなくなることもあるので、長期保存のメディアとしては向いていません。

静電気などにも弱いため、スマホなどと一緒に持ち歩くと入れてあったデータが消えてしまうといったことも起こる可能性があります。

こんな使い方は気をつけよう!――USBメモリーの落とし穴

USBメモリーが自由にデザインでき、製品のバリエーションが豊富であるという利点は、同時に欠点にもなります。コンパクトで持ち運びやすいことは、裏を返せば小さくて紛失しやすいということです。先ほどのRUF3-PSシリーズならパソコンに挿したままで持ち歩けばなくしにくいですし、RUF3-KSAシリーズのようにキーホールのある製品であれば、キーホルダーやストラップを取り付けることで紛失防止に役立ちます。

2017年4月、医療関係の組織が、提供された治験データを保存したUSBメモリーを紛失するという事件が起こりました。これによって治験依頼者や関係者の個人情報107名分が流出した可能性があります。ほかにも、個人情報や大事な企業情報が入ったUSBメモリーを紛失するという事件は後を絶ちません。

仕事のデータを全てUSBメモリーに入れて持ち歩いている人もよく見かけますが、これはとても危険です。USBメモリーを紛失するとデータがなくなってしまいますし、データが流出する可能性もあります。また、USBメモリーが読み込めなくなり全てのデータを失ってしまうかもしれません。
USBメモリーを保存用の媒体として使うのは避け、USB内部のデータは必ずマスターデータ(原本)をパソコン内などに残しておく、バックアップをとっておくようにしましょう。

そしてもう一つ、USBメモリーを複数人で共有するときはウイルスやマルウェアに感染する危険性があることを知っておきましょう(※1)。

例えば2012年10月に米国で起こった事件では、発電所のタービンを制御するパソコン 約10台がウイルスに感染。発電所の再開まで3週間以上を要しました。原因は外部の技術者がシステムをアップデートするために持ち込んだUSBメモリーがマルウェアに感染していたことでした。

自分が使っているパソコンはセキュリティーソフトを入れてしっかり防御していても、他の誰かが使っているパソコンがウイルスに感染していると、そのパソコンで使っているファイルをUSBメモリー経由で受け取った時点で感染してしまうことがあります。

最近のUSBメモリーには、専用アプリと連動してメモリー本体にパスワードロックをかけたり、データを暗号化して記録したり、ウイルスチェックを行うことができるものもあります。情報漏えいが危惧される場合は、これらの導入を検討するのもいいでしょう。

 

あきらめる前に「データ復旧サービス」

バッファローでは、「消えてしまったデータ」を復旧する「データ復旧サービス」を提供中です。
「パソコンを使用していたら大切なデータが消えてしまった」「記録メディアが故障して大切なデータが取り出せなくなった」などのトラブルの際、ぜひご利用ください。
(※1)ウイルス感染した記録メディアのデータは復旧できません。

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