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内蔵ハードディスクとは?【シリーズ「データをなくさない!――知っておきたい記録メディアのメリット・デメリット」】

内蔵ハードディスクは、詳しい人の間ではベアドライブとも呼ばれています。外付けハードディスクの中身も、NASの中身も同じベアドライブですが、今回はパソコンに内蔵されているハードディスクに限定してご紹介します。このハードディスクの特徴は、他のものと違ってOS領域を持つという点です。

OSが保存される内蔵ハードディスクはパソコンの臓器

パソコンの内部にある内蔵ハードディスクも、データを収める外付けハードディスクの中身も、ネットワークで接続されるNASに使うハードディスクも機械としては同じものです。ただ、パソコンの内部に直接接続されたハードディスクが他のものと大きく違うのは、OSなどパソコンの起動に必要なシステムや基本情報が保存されている点でしょう。外付けハードディスクやNASは自分が作ったデータやコンテンツ保存先として主に利用されますが、内蔵ハードディスクはパソコンの内部に取り付け、主にOSをインストールするためのものです。通常、購入したパソコンを使用する場合には直接触れることはないですが、例えば、パソコンを自作するとき、パソコン本体の容量を増設したいとき、故障時にハードディスクを交換する際に触れることがあります。この部分がなければパソコンは動作しませんし、壊れてしまうと大変なことになります。外付けハードディスクのデータは消えても動作しますが、内蔵ハードディスクは換えが利きません。パソコンの動作において欠かせない「臓器」と言えます。

データの読み書きは最も早い-――内蔵ハードディスクのメリット

外付けハードディスクやNASに比べると、内蔵ハードディスクはUSBなどパソコンの外部端子を使わず基盤に直付けされているため、まず見た目やサイズ上スッキリするというメリットがあります。容量を増やしたいときは内蔵ハードディスクを交換すれば、余計な機器の持ち運びは要りません。そして、データの読み書きが早いのが一番のメリットです。現在の内蔵ハードディスクは「Serial ATA」という規格が一般的で、転送速度は理論値では6GB/s。外付けハードディスク規格として現在一般的な「USB 3.0」は理論値では最大で5GB/sで、最近は内蔵ハードディスクにスピードが近づいてきましたが、実際にはデータ転送時に変換のロスなどもあり、一般的にはまだ及ぶものではありません。

システムのバックアップは特別な手順が必要――内蔵ハードディスクのデメリット

先にも書いたとおり、内蔵ハードディスクが壊れてしまうとパソコンが起動できなくなるリスクが最大のデメリットです。一体型のデスクトップや、ノートパソコンの一部など、内蔵ハードディスクの交換が自分ではできない機種も増えました。持ち運びの多いノートパソコンでは、より衝撃に強いSSDの採用も当たり前になってきました。

外付けハードディスクはコピーをとってあれば代わりがありますが、パソコンに内蔵されたハードディスクは単純にファイルをコピーしただけではシステムをバックアップできず、特別な方法をとる必要があります。システムをバックアップする方法は、最近は各OSごとに標準で用意されています。例えばMac OSの場合、「TimeMachine」と呼ばれるバックアップ方法があります。標準では1時間に1回、内蔵ハードディスクの更新された差分をシステムごと自動的にバックアップするものです。この方法で作成されたディスクは、OS起動中に過去のデータを取り出すことができる以外に、OSを新規インストールしたときにTimeMachineディスクを指定して復元することで、最新のバックアップ状態まで自動的に復旧できるようになっています。

Windows 10は「イメージバックアップ」と呼ばれるバックアップ方法があります。これはUSBメモリーを使って回復ドライブを作り、システムまるごとのイメージデータを外付けハードディスクに作るものです。緊急時にはこれらを使ってバックアップ作成時の状態まで復元できるようになっています。

また、内蔵ハードディスクを交換する際には、便利な引っ越し用のユーティリティーソフトウェアもあります。バッファローの内蔵ハードディスクには起動できる状態でシステムを完全にミラーリングをする引越し用ユーティリティーソフト「Acronis True Image HD」が付属しており、内蔵ハードディスクの交換に利用できます。

内蔵ハードディスクも故障のリスクがあることは変わらない-――内蔵ハードディスクのポイント

パソコンでは温度や磁気、衝撃などが原因で様々な箇所が壊れますが、やはり最も致命的なのがハードディスクの損傷です。本連載でこれまでも触れてきたようにハードディスクは機械であり、長年の仕様で老朽化などが起こる消耗品であることを考えると、常に内蔵ハードディスクも故障する可能性があることを想定しておくべきでしょう。特にノートパソコンなどは持ち運んで使うものという認識で、落下や衝撃などのリスクを考えておくべきです。

あきらめる前に「データ復旧サービス」

バッファローの内蔵ハードディスクを使っている場合は、ハードディスクの故障により読めなくなったデータを回復するデータ復旧サービスも利用可能です。「パソコンを使用していたら大切なデータが消えてしまった」「記録メディアが故障して大切なデータが取り出せなくなった」など、記録メディアのトラブルの際、ぜひご利用ください。

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