レビュー

衝撃吸収設計、故障リスクの低い独自のUSBコネクター形状、故障予測で持ち運びにも安心のポータブルハードディスクが登場

持ち運びに便利。いざという時頼りになるポータブルHDD

こんにちは、フリーライターの小宮山勝利です。
データを持ち歩く必要がある時、みなさんはどうしていますか?ノートパソコンの高性能化やリモートワークの普及・発展で、外出先でも仕事がしやすい環境になってきていますが、データの持ち歩きにはいろいろ気を遣うものですよね。

外出先で問題なく仕事をするためには、普段使っているパソコンと同じデータを持ち歩く必要があります。例えば、外出先で更新しようとしたデータが古いデータだったり、作成したファイルに最新のデータが使われていなくて、会社に戻ったら作り直すことになったり……というのもショックな話です。

クラウドサービスやUSBメモリーにデータを入れて持ち歩く場合もあるかと思います。通信環境の無い場所だったり、大容量のデータを扱う場合、通信量が気になったりと、思うように仕事がはかどらない事も。

先日、バッファローが新たに発売したポータブルハードディスクには、ビジネスの現場で役立ちそうな機能が充実しているようです。今回は、その「HD-PCG500U3-BA」(以下、本製品)を実際に使ってみました。

持ち運ぶのが前提のポータブルハードディスクならでは。衝撃に強い製品設計

ポータブルハードディスクは、大容量のデータでも保存できるのが特徴です。500GB、1TB、2TB、3TBと、USBメモリーよりもはるかに大きな容量を持ち歩けます。クラウドストレージでもこれだけの容量だとそれなりの月額料金がかかってしまうこともありますから、一度購入すれば追加料金がかからない点も、ポータブルハードディスクの大きなメリットの一つと言えるでしょう。

本製品は、一般的な同種の製品と比べてコンパクト。USBメモリーに比べればサイズは大きくなりますが、117(H)×75(W)mmと手のひらほどのサイズで、厚みも500GBなら11.5mm、3TBでも19.5mmです。表面はフラットなので、バッグのすき間にも収納しやすいです。

これは500GBの製品で、厚みは1センチちょっと

USBケーブルをつなぐだけで使えるのもポータブルハードディスクのメリット。クラウドサービスのように通信環境が必要で、契約したりログインしたりといった作業も必要ありません。パソコンのローカルストレージと同じように使えるので、エクスプローラーでファイルを保存したり、そのまま使ったりと、使い方も簡単です。

ノートPCなどにつなぐだけですぐに使える

ただ、コンパクトな分、持ち運びには注意が必要になります。構造上、ファイル書き込み中などの動作中に衝撃を与えるのは推奨されませんが、そもそもハードディスクは精密機器なので、使用中でなくても大きな衝撃は故障の原因になりかねません。
こうした衝撃が発生しやすいのが、ハードディスクをデスクなどに置く時。ノートパソコンに接続しようとして置く時に手が滑ることもありますし、それほど高さがなくても置き方によっては強い衝撃を与えかねません。接続して使い、抜いてバッグにしまい、また取り出して接続……と頻繁に使うポータブルハードディスクだからこそ、そういうミスは起きやすいものです。

本製品は、底部に衝撃吸収素材を使っており、テーブルなどに置いた時に衝撃が伝わりにくくなっています。手に持つことが多いからこそ、滑りやすい素材だと、ふとしたきっかけで手から落ちてしまうこともありますが、本製品は、側面に複数のスリットが入っていることに加え、底部がゴム素材なので、手に持った時に滑りにくいのもポイントです。

スリットの入ったデザインで滑りにくい。また、底部がゴム素材になっている

ポータブルハードディスクは、排熱やデザイン上の都合などで、「四角張ったフラットの金属(またはプラスチック)筐体」という製品が多く、滑りやすいのが難点。持ち運び、付け外しを頻繁に行うポータブルハードディスクだからこそ、本製品のような工夫がありがたいところです。

接続トラブルを抑えるコネクター形状

本製品にUSBケーブルを接続してみて気づくのが、コネクター周りの独特なデザインです。普通の製品の場合、USB端子の銀色の端子部分のみが刺さるのですが、本製品はもっと奥まで、端子の先にある黒いプラスチックのモールド部分まで挿入できるのです。

通常のポータブルハードディスクと異なり、コネクター部が少し奥まった部分にあるため、モールド部分も差し込める形状になっている

細かい部分ですが、これはかなり効果的です。接続したままコネクター部に衝撃があって接続部が破損してしまうことがありますが、この部分は壊れやすいのです。こうした破損は、ノートパソコンにつながったままの状態で前後左右に衝撃が加わった場合だけではありません。

頻繁に抜き差しをするポータブルハードディスクなので、持ち運びの際、ハードディスク側にUSBケーブルをつないだまま持ち歩く人は多いでしょう。これが通常のポータブルハードディスクだと端子部がむき出しで、カバンの中で知らずに長時間の負荷がかかってハードディスク側のコネクター部が破損してしまうことがあるのです。実際、筆者自身も以前それでコネクター部を破壊してしまったことがあるのですが、モールド部ごと埋め込まれると、そうした負荷が軽減され、破損を防げるのも理解できます。

この形状は、ケーブルの刺しやすさにも配慮しているそうです。普通のハードディスクの場合、手探りで刺そうとして真っ直ぐ刺さらずにイライラしたり力を込めたりしてしまいがちですが、本製品はすんなり差し込めて、ストレスなく快適に使えます。

実際に挿してみると、端子がむき出しにならず、負荷から端子を守っているのがわかる

事前に故障を予測し、データを守る

ハードディスクに限らず、ストレージ製品には寿命があります。持ち運んで使うことが前提のポータブルハードディスクの場合、さらに故障の危険性があります。それに対してハードディスクには、故障を事前にチェックする仕組みとして稼働時間や温度、読み取りエラーの頻度などを蓄積する自己診断機能S.M.A.R.T.情報があります。

本製品には「みまもり合図 for ポータブル」という機能が搭載されていて、S.M.A.R.T.情報を自分で調べなくても本体が自動で診断して必要な時には本製品のLEDで故障予測を知らせます。インターネットへの接続も必要ないため、気軽にチェックができます。LEDがオレンジ色に点灯したら故障予測がされたということで、同様に早めにバックアップを取れば安心です。新しいハードディスクにデータの移行をするサービスを利用することも出来ます(有償)。

また、無償ソフトウェアの「みまもり合図※」ソフトウェアをパソコンにインストールしておくと、パソコンでもハードディスクを接続するたびにハードディスクの健康状態をチェックしてくれます。
S.M.A.R.T.情報はクラウドにアップロードされ、健康状態を画面にA~Fの「ランク」としてより詳しく表示してくれるので、ランクが下がって危険な状態になったら、データをバックアップして使用を停止する、といった事前の対処が可能です。
※「みまもり合図」を利用するためには、お使いのパソコンがインターネットに接続されている必要があります。
※プロキシサーバを経由するインターネット環境では、「みまもり合図」を使用できません。

本製品のLED。ここがオレンジ色に点灯したら要注意です

長期出張中にバックアップをしていないポータブルハードディスクが壊れたら……と考えると恐ろしいものです。事前に故障が予測できる本製品は、より安心して使えるでしょう。

安心感という意味では、データ暗号化の「SecureLock Mobile2※」が無償で利用できる点も見逃せません。持ち歩くからこそ、紛失・盗難によるデータ漏えいも心配になりますが、AES 256bitの強力な暗号で、ハードディスク自体が盗まれてもパスワードを知られない限り中のデータが読み取られないので、いざという時の安心感につながります。ポータブルハードディスクは、持ち歩くからこそのさまざまなトラブルが起きかねません。手を滑らせての落下・破損のような不注意によるトラブルもありますが、そうした問題を最小限に抑えるために、商品の設計から工夫しているのが本製品と言えるでしょう。
※「SecureLock Mobile2」はソフトウェアのダウンロードが必要です。

使ってみて、ユーザーの使用環境を踏まえて作られているのがよくわかるポータブルハードディスクでした。性能だけでなく、問題の予防・抑制や、問題が発生した場合の対策まで用意されていて、安心感の高い製品だと感じます。

▼HD-PCGU3-Aシリーズ

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