TeraStation15周年イベント

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法人向けNAS「TeraStation」発売から15周年――新サービス・新製品発表会レポート

TeraStation15周年イベント

2019年4月12日、法人向けNAS「TeraStation」シリーズ発売15周年を記念した報道発表会を都内で開催しました。同発表会ではTeraStationが15年間歩んできた歴史を振り返るほか、リモートで管理がしやすくなった法人向け新サービス「キキNavi」や、今夏発売のスナップショット機能搭載の新商品「TeraStation TS6000」の紹介が行われました。

第一部:TeraStation15年の歩み

発表会の第一部では、取締役の石丸から「TeraStation」シリーズが歩んできた15年間の軌跡や製品にかける想いが語られました。

株式会社バッファロー 取締役 石丸 正弥

株式会社バッファロー 取締役 石丸 正弥

年間3万台以上を売り上げた初代「TeraStation」

初代TeraStationである「HD-HTGL/R5シリーズ」は、2004年12月に発売されました。発売当時の2000年前半は一般家庭にPCが徐々に普及し、ネットワークでつながることが当たり前となりつつある時代でした。

シルバーが印象的な初代TeraStation

また、データを保管するストレージはスタンドアローンのものよりもネットワークで行うほうが便利ではないかというユーザーの期待も追い風となり、初代テラは1TB10万円を切る価格設定で年間3万台以上を売り上げる人気商品となりました。

ただ、「NEXT BIG THING CES 2005受賞や、SOHOに加え大規模ユーザーからも高評価をもらう一方で、改善の要望も数多くいただきました」と石丸は振り返ります。

データを貯めるバケツが壊れてはいけない

初代テラは高い性能を持つ一方、メンテナンス性に難がありました。修理のためには分解する必要があり、一度部品を取り外すと素人では元に戻すのは困難でした。このようにRAID機能でデータを守れるという存在でありながら復旧に課題がありました。

そうしたユーザーからの声を製品に反映させるため奮闘することとなります。

「お客様の大切なデータを貯めるバケツが壊れてはいけない。そのために改良を重ね、より良いバケツを作るために時間をかけてきた」と石丸は語ります。

モノ売りからコト売りの企業へ

2011年から2017年にかけては、多彩な需要に応えてラインナップを拡充。バイオス社がグループ企業となり、バイオスの技術を活用した新製品を次々と市場へ投入していきました。

データ復旧サービスの提供はバッファローにとって大きな転換点となった

転換点となったのは2017年。バッファローはデータ復旧サービスを開始しました。

「データ復旧サービスを提供したことは一見すると小さな出来事のように思えますが、私たちにとっては大きな変化でした。私たちがお客様に提案しているのは、モノ(製品)であってモノだけではない。データを守ることこそが本質です。こうして、モノ売り企業からコト売り企業へとシフトしていきました」(石丸)

国内NAS出荷台数ナンバーワン

現在、TeraStationシリーズの販売拠点は日本のみならず欧州、北米へと販路を拡大しており、成長を続けています。累計出荷台数は2018年時点で100万台を突破しており、日本国内で出荷されているNAS製品としてはTeraStationがナンバーワンです。

04.出荷台数を伸ばし続けるTeraStation

出荷台数を伸ばし続けるTeraStation

「まだまだ至らないところはあるが、お客様のお声を製品に反映して、これからも改善していきたい」と石丸はしめくくりました。

第二部:新サービス「キキNavi」の発表

第二部では、ストレージプロダクト&サービス事業部NASマーケティング課 課長 磯畑より新サービス「キキNavi」に関する製品説明と、その開発背景について説明がありました。

テラの保守・管理負担増が課題

これまでTeraStationは、保守・管理を行うにあたっては、直接NASが置いてある保管場所へ行く必要がありました。

「保守管理会社様からのヒアリングで課題が浮かび上がってきた」と語る磯畑

「保守管理会社様からのヒアリングで課題が浮かび上がってきた」と語る磯畑

IT業界は慢性的な人手不足です。そのような状況の中、サービス員や情シス担当の減少を理由に、保守・管理会社の負担が日々大きくなっているという課題がお客様へのヒアリングの結果分かってきました。

管理者の負担を減らすためには、「稼働状況の把握」「遠隔簡易操作」「稼働状況の共有」「設定情報の保存」という4つの役割を持つソリューションが必要です。

管理者の負担は大きく4つに分けられる

管理者の負担は大きく4つに分けられる

そこで、バッファローが開発したのが新サービスの「キキNavi」です。以下、「キキNavi」の機能を順に見ていきましょう。

「キキNavi」は管理者の負担を大きく軽減する

「キキNavi」は管理者の負担を大きく軽減する

「キキNavi」の機能(1):稼働状況の把握

キキNaviにはTeraStationを常に監視し、障害発生時にすぐに通知する機能があります。

Webブラウザからエラーを一元的に確認可能

Webブラウザからエラーを一元的に確認可能

Webブラウザからエラーを一元的に確認可能。更にエラーに沿った復旧ガイダンスも同時に表示されるので、担当者による的確な対処を手助けします。

「キキNavi」の機能(2):遠隔簡易操作

「キキNavi」では、TeraStationを遠隔で簡易操作できます。

大幅な工数削減へとつながる

大幅な工数削減へとつながる

磯畑は、「保守・管理会社様から法人ユーザーに対してNASの簡易操作を行うことができれば、大幅な工数削減へとつながる」と話します。

「キキNavi」の機能(3):稼働状況の共有

保守管理会社と法人ユーザー同士でTeraStationの稼働状況の共有が可能となります。これにより、管理しているものをお互いに一覧で確認できます。

 

誰がどの権限を持つかも個別に決められます

誰がどの権限を持つかも個別に決められます誰がどの権限を持つかも個別に決められます

また保守・管理に関わるメンバー全員を担当ごとに設定でき、誰がどの権限を持つかも個別に決められます。

「キキNavi」の機能(4):設定情報の保存

TeraStationの設定(ユーザー/グループ、共有フォルダー、アクセス制限)を「キキNavi」に自動保存する機能も搭載されています。

誰がどの権限を持つかも個別に決められます「これまで、障害発生時やリプレース時には設定が初期状態に戻ってしまい、毎回手動で手直しする必要がありました。しかし「キキNavi」を使えば、元の設定状態を最新の機器にダウンロードすることができるので、引っ越しや交換を気軽に行えるだろう」と磯畑は語ります。

元の設定状態を最新の機器にダウンロードすることができる

元の設定状態を最新の機器にダウンロードすることができる

「キキNavi」対応商品は以下のとおり。2019年4月17日より無料のサービスとして提供されます。

第三部:新商品「TeraStation TS6000シリーズ」の発表

第三部では、ストレージプロダクト&サービス事業部 NAS第一開発課 課長 原より新商品「TS6000」シリーズの説明が行われました。

スナップショットニーズの高まり

作業中データ処理のミスをした場合、従来はファイルベースでのバックアップでした。そのため、バックアップ開始時と終わり時点では、ファイルが異なるという問題がありました。

「スナップショットのニーズが高まってきている」と語る原

「スナップショットのニーズが高まってきている」と語る原

しかしスナップショットを活用すれば、時間的整合性のとれたバックアップが実現できます(※スナップショットとは、ある時点でのソースコードや、ファイル、ディレクトリ、データベースファイルなどの状態を抜き出したもののこと)。新製品「TS6000」には、このスナップショット機能が搭載されています。

スナップショット機能のメリット

「スナップショットで誤削除・誤編集などの人的ミスから復元することが可能になる」と、原は語ります。

例えば、CADデータは複数レイヤーのデータから成り立っています。そのため、ある特定の時刻のデータが重要になってきます。ある時点で間違えて削除や編集をしてしまっても、スナップショットで作成しておけば、それぞれの時間で簡単に復元できます。

iSCSI接続時のPCサーバーの負荷を軽減

「TS6000」の機能として、PCサーバーの負荷を軽減するという特徴があります。従来のNAS間のバックアップでは、一度PCサーバーを経由しなければデータ転送ができませんでした。

しかし、TS6000では、PCサーバーを経由せずに直接データ転送が可能になるため、サーバーの負荷軽減が可能となります。

TS6000は今夏出荷開始を予定しています。

「2019年5月に開催される「データストレージEXPO」では実機の展示を予定しており、技術者もブースにいるのでぜひ詳しい話を聞いて欲しい」と、原は発表会の最後をむすびました。

 

cap: 発表会会場の後方には初代から現行のTeraStationが展示されていました

発表会会場の後方には初代から現行のTeraStationが展示されていました

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