分解・自作

Wi-Fi接続ポータブルHDDの中身を覗いてみる。

こんにちは、snappiです。「分解!バラしてガッテン!」今回のバラシターゲットは、ポータブルHDDです。HDDと言ってもただのHDDじゃありません。Wi-Fi機能搭載!USB3.0搭載!バッテリー搭載!しかもモバイルバッテリー機能搭載!スマホやタブレットと一緒に持ち出して、動画や音楽を楽しめる、会議やプレゼンにも役に立つ、これだけの機能がついてお値段はなんと!…
いやいやここはそういうページじゃありません。問題はこれだけの機能がどんなふうに詰め込まれているのか。HDDはなんとなく想像がつくとして、アンテナは?バッテリーは? 僕にはちょっと想像がつかない機能満載ポータブルHDDの中身を覗いてみましょう。

*    *    *

分解!バラしてガッテン! ―HDW-PDU3-Cシリーズ

HDW-PDU3-Cシリーズには2.0TBモデルと1.0TBモデルがあります。今回分解するのは1.0TBモデル。バッファローダイレクトで、税込み24,624円(2016年11月15日現在)で販売中の製品です。パッケージには「Wi-Fi接続HDD」「for スマートフォン / タブレット」と記載があります。ケーブルを使わずに、Wi-Fiルーターも使わずに、スマホやタブレットと(もちろんMacやWindowsパソコンとも)直接Wi-Fi接続できるというのが一番の特徴ですね。あと個人的に気になったのは「スマホ充電可能」の文字。ポータブルHDDにモバイルバッテリーを兼用させようなんて、面白いじゃないですか。ちょうど半月前にモバイルバッテリーを買ったばかりなので、ちょっと複雑な気分ではありますが(苦笑)。

本体の見た目はこんな感じです。写真だと白っぽく見えますが、アルミ無垢っぽいシルバーメタリック塗装。スイッチ部分はグレーのシリコン塗装です。裏側は全面がグレーのシリコン塗装。おそらく滑り止めの役目を持たせているのだと思います。全体がメタリック塗装だと机などに置いたときに滑って落下する危険がありますが、これならかなり踏ん張りが効きそうです。

大きさは、タテ145mm×ヨコ84mm×厚さ18mm。iPhone7 Plusを2つ重ねたぐらいかな(iPhone持っていないので比較写真が撮れなくてすみません…)。

さあ、分解していきましょう!…おっと、その前にひと言だけ。

この製品は前々回のWi-Fiルーターと同じく無線機器なので、メーカー以外の方が分解・組み立てて再使用すると電波法違反になります。「あけたら そこで試合終了」ですので、中身が気になってしょうがない、自分でバラしたいという方も、どうかこのコラムを見て我慢してくださいね。

いつものようにコジアケ(腕時計の裏蓋外し工具)やら、使用済み磁気カードやらを隙間に差し込んで、一つ一つツメを外していくんですが、くぅ〜、なかなか外れない…。

やった、うまく外れた!と思ったんですが、よく見るとツメが残念なことに…( ̄▽ ̄;)

電波法に「容易に分解できない構造にする」という決まりがあるらしく、ツメを折らないと分解できないほど強力に組み付けてあるのだそう。うむ〜…悔しいけど仕方ありません。

USB3.0端子(micro B)・電源端子・AOSSボタンがある上面は、さらに外れにくく、かなり手間取りました。できるだけケースに傷をつけないよう、最初は丁寧に作業していましたが、最後は結局力づくで。バキッ!

やっとすべてのツメが外れて、ご開帳〜!

と思ったら、あれ? 中身がぜんぜん見えないぞ?

HDDにはアルミシートが、基板にはアルミカバーがかぶせてありました。HDDの電磁波がWi-Fiの電波に干渉するのを防ぐためですね。ここまでやらなくても問題なく動作するんですが、極限まで電磁波を抑えるように設計したそうです。開発者のこだわりというか、意地みたいなものが感じられます。

HDDの固定は、HDV-SAU3と同じく、4カ所に付けた防振ゴムをケースで挟む方式。HDDの振動がケースに伝わらないように、また外部からの衝撃がHDDに伝わらないように、防振ゴムが振動や衝撃を吸収する設計になっています。写真はHDDを少しだけ持ち上げたところです。

HDD接続用のコネクタは、基板やケースに固定されておらず、自由に動く板バネのようなパーツで基板とつないであります。これもHDDの振動が基板やケースに伝わるのを防ぐ工夫ですね。HDDのアルミシートといい、板バネといい、組み立てが面倒くさそう〜。でも、こういう細部へのこだわりがいかにもバッファローっぽい。個人的に好感度+です(笑)

HDDは、HGSTのZ5K1000。2.5インチ、SATA、5400rpm、32MBキャッシュ。毎度ですが、同じモデルでも購入されるタイミングによっては、別のドライブが使われている可能性がありますので、ご承知のほど。

バッテリーはHDDの下に収められていました。モバイルバッテリーの回にご紹介したような円筒形ではなく、スマホなどに使われているのと同じ薄型タイプのリチウムポリマーです。3.7V、3020mAh、11.17Wh。

アルミカバーを外すと基板が現れます。右上のシルバーのチップがWi-Fiコントローラー。さらにその右上にあるチップがWi-Fiアンテナ。Wi-Fiルーターのように遠くまで電波を飛ばす必要がなければ、こんな小さなアンテナで大丈夫なんですね。USB3.0端子の横には、USB3.0コントローラーのチップも見えています。

バッテリーは、しっかりとケースに固定されていたので、今回の分解はここまで。バッテリーとつながっている基板もそのままで、ハイポーズ!

▽HDW-PDU3-Cシリーズ
Amazon:http://www.amazon.co.jp/dp/B01LBSNKH4
製品情報:http://buffalo.jp/product/hdd/portable/hdw-pdu3-c/

※本製品は、電波法関連法規にもとづく工事設計認証を受けています。本製品に対して以下の事項をおこなうと法律で罰せられることがありますのでご注意ください。
「本製品を分解/改造すること」
「本製品の裏面に貼ってある証明ラベルをはがすこと」
※この記事は製品の中身をご紹介するもので、分解を推奨するものではありません。この記事を参考に製品を分解したために生じた破損・故障等の損害に関してはご対応いたしかねますので、予めご了承ください。
※お客様がご自身で分解された場合、保証期間内でも保証が無効になりますのでご注意ください。
※この記事はHDW-PD1.0U3-Cに関するもので、全ての製品に共通する内容ではありません。
※この記事に関する個別のご質問・お問い合わせにはお答えできません。
※製品の仕様は予告なく変更する場合があります。

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