ICT教育

【文教編】1人1台タブレット授業のデータ通信も安定、もっとスムーズに ——「文教・観光向け新製品紹介セミナー」レポート

11月25日、バッファロー本社にて法人様向け新製品紹介セミナーを開催しました。テーマは「多台数接続が必須となる文教・観光向け無線LANと周辺機器の提案」。今後、小中学校への無線LAN配備や、外国人旅行者向けWi-Fiスポットの整備がさらに進むことが予想されています。今回はバッファロー社員が、現在の市場動向を踏まえて開発した新製品とソリューションを紹介しました。

当日の会場はほぼ満席状態。開始時刻の前からすでに新製品設置コーナーで社員に質問している方も見られ、関心の高さがうかがえました。

参加者様の期待が高まる中、セミナーがスタート。主に5つの製品・ソリューションをテーマに、それぞれ専門の社員が進行役として登壇しました。今回は社員のプレゼンテーションで話された内容をダイジェストとして文字起こしで紹介いたします。
前編、後編として今回は前編の文教編です。

 

安定した多台数Wi-Fi接続で、デジタル教科書導入をサポート

20183月までに整備率100
まずは、学校における無線LANとデジタル教科書の導入状況について説明します。文部科学省の計画によれば、無線LANは2018年3月までに全国で整備率100%を目指すとのこと。デジタル教科書については、2020年度から紙の教科書と併用する形で導入することが公表されています。

1人1台タブレットの将来に向けた新製品
各教室への無線LAN設置が進み、将来“生徒一人につきタブレット一台”が現実になる…こうした環境の変化によって起こる課題があります。それが「通信のデータ量増大」と「干渉しない安定したチャンネル設計」。主にこの2つを解決するために開発されたのが、2017年春に発売予定の新・無線LANアクセスポイント「WAPM-2133TR」です。

3帯域の同時通信に対応した新しい無線LANアクセスポイント
「WAPM-2133TR」の最大の特徴は「トライバンド」という機能です。これまでの無線LANは5GHzと24GHzの2つの帯域を使っていましたが、「WAPM-2133TR」では5GHzの経路が2倍になり、合計3つの帯域を使うことができます。これによりスループット(コンピュータやネットワーク機器が単位時間あたりに処理できるデータ量)が2倍になります。そして、このトライバンドの能力を最大限に発揮できる機能「バンドステアリング」によって2経路の同時使用が可能になり、同じスループットのまま、接続できるタブレット台数が2倍になり、1クラス分40台で多台数接続でもより安定した大容量通信が実現しました。

さらに、「レーダー監視専用アンテナによるDFS障害回避機能」も持っています。DFSとは、チャンネルに気象・航空レーダーなどの干渉があった場合、自動で干渉のないチャンネルに退避する仕組みのこと。これまでは退避する際、移動予定のチャンネルに干渉がないかを“無線を止めて60秒間監視する”必要がありました。「WAPM-2133TR」では、あらかじめアンテナが空いているチャンネルを監視しているので、瞬時に移動が可能。授業が止まってしまう事態がなくなり、常に安定した通信ができるようになっています。

ほかにも、公平通信制御、干渉波自動回避、電波環境見える化などの従来製品の機能や、災害時発生時に無線LAN通信環境を提供できる「緊急時モード」、過酷な環境にも耐えうる「動作環境温度-25℃〜50℃対応」など、名前を挙げるだけでも特徴は盛りだくさんです。来年に向けて、ぜひご検討いただければと思います。

 

多台数のアクセス集中に耐えうる、最新型のストレージ

学校内のデータの増加を踏まえたストレージの必要性
次に紹介するのは、学校現場に最適なストレージ製品です。ICTを活用した授業では、ストレージは重要な役割を担っています。生徒さんの授業成果物、体育や音楽の授業中に撮った写真・動画、デジタル教科書などのデータが新たに扱われるようになるからです。こうした取扱いデータの増加を踏まえて、これからの学校現場のストレージに必要となる3つのポイントを説明します。

学校向けストレージ選択3つのポイント
1つ目は「多台数対応」です。動画の一斉再生や、授業成果物の一斉保存など、一時的なアクセスの集中に耐えられるようなハードウェアが必要です。2つ目は「フォルダー管理」。今後は生徒さん一人ひとりのフォルダーを管理することが予想されるため、アクセス制限や、操作ミスによるデータの消失を防ぐことが求められています。そして3つ目が「運用」です。簡単な初期設定はもちろんのこと、機器が故障した場合の迅速な復旧が必要になると思います。

多人数の生徒の利用に応える新型テラステーション
この3つのポイントを押さえられる製品が「TeraStation 5010シリーズ」です。高速イーサネット「10GbE」を標準搭載しており、書き込み・読み込みの転送スピードは従来製品の2倍以上。多台数からの同時アクセスでも授業を遅延させません。

また、Active Directoryの連携とアクセス制限の機能で、フォルダー管理がスムーズになります。Active Directoryのサーバーで生徒のアカウントを作成して、それを弊社のNASと連携すれば、NAS内でアカウントが使用できます。アクセス制限については、来春をめどにファームアップ予定。共有フォルダー内のサブフォルダーにもアクセス権限の設定ができるようになるため、1,000人でも2,000人でも、それぞれのフォルダーにアクセス制限をかけることができます。

高速RAID切り替えにも対応しており、短時間で初期設定ができます。また、システムファームウェアの二重化も特徴のひとつ。これまではHDD上のファームウェアが壊れるとすぐに修理に出さなければなりませんでしたが、今回はその場合でも内蔵のフラッシュメモリー上のシステムファームウェアが生きているので、そこから立ち上げることが可能です。現場での即時対応ができるので、授業が長時間ストップする心配はありません。

総務省が発表している日本国内のビックデータ流通量を見てみると、過去9年間で約9倍のデータ増加量になっています。今後もさらに取扱量が増えていくと予想されますので、「TeraStation 5010シリーズ」をぜひご活用していただきたいと思っています。

 

校内ネットワークのセキュリティーも万全に


ネットワークのセキュリティーを守る基本の約束
2016年春に無線LANアクセスポイント「WAPM-1750D」を発売した際、学校や教育委員会の方々から「セキュリティーはどうやって組んだらいいか?」という問い合わせ、相談を多くいただきました。中でも暗号化キー(パスワード)の流出による“無線経由での校内ネットワークへの侵入”や、端末の紛失・盗難への不安が大きかったように思います。まずはこの2つの対策について簡単にお話ししたいと思います。

まず校内ネットワークへの侵入についてですが、無線通信を暗号化してください。そして、MACアドレス認証を使って、アクセスポイントを通過できるもの/できないものを分けましょう。端末の紛失・盗難については、端末にパスワードロックをかけること。また、VLANを構築することでセキュリティーを守ることができます。

対策をしていても起こりうるリスクとは
しかし、この対策には課題もあります。暗号化キーが流出した場合、知識のある方であればMACアドレスを改ざんすることができてしまいます。また、パケットをキャプチャーする能力がある方なら、暗号化されていないMACアドレスを拾って改ざんされる可能性もあります。

そして端末を紛失した場合は、各端末の暗号化キーを変更しますが、接続する際に再度それを登録しなければいけません。結果、現場の情報が表に出てきてしまうことがありますし、非常に手間とコストがかかってしまいます。

RADIUS認証で手間なく適度なセキュリティーを
こうした課題の解決策となるのが、電子証明書による「RADIUS認証」です。端末に電子証明書を入れることで、接続を許可する/許可しない端末を区分けできます。電子証明書がある端末は各サーバーやインターネット環境に接続できますが、ない端末は接続できません。また、電子証明書は一度インストールすれば、外部からの不正取得は非常に困難です。悪意のあるユーザーの侵入を防ぎ、また、暗号化キーの入れ替えによる手間とコストもかからない。それがRADIUS認証の大きな特徴です。

この環境こそが、学校のネットワークに最適なセキュリティーになると思っています。RADIUS認証サーバーは、弊社の無線アクセスポイントとの動作検証をクリアしていますので、安心してお使いいただけます。

以上、今回は法人様向けセミナーから文教向けのプレゼンテーションをご紹介しました。次回は、観光・その他向けのプレゼンテーションをお届けします。

▼参考URL:快適な無線LAN環境で教育のICT化を支援
http://buffalo.jp/products/b-solutions/industry/bunkyo/

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